RF、ミリ波、THz
マイクロ波集積回路試作の思い出 ~その3. 使用頻度最大のマイクロ波測定器
筆者が無線に関わった45年間において最も多く用いた測定器は、スペクトラムアナライザである。広範な周波数分析、微小電力測定、雑音指数測定等が可能であり、もしスペクトラムアナライザが無かったなら筆者の無線開発、研究、調査の業務は遂行できなかったと思う。
中でも印象深いのは、3G携帯移動無線方式の導入に関わる調査研究で広域の既存無線設備からの電界強度を測定し、面的に推定するためのデータ取集に用いたスペクトラムアナライザである。
当該マイクロ波無線設備から半径数10km内を移動しながら電界強度を測定し、時刻と同期させ、GPS位置情報と受信電力を測り各種データをパソコンに取り込んだ。この時の受信機として用いたのが当時最新のリアルタイムスペクトラムアナライザである。それまでのスペクトラムアナライザでは、リアルタイムで時刻、位置情報、受信電力を同時に取り込むには適さなかった。
マイクロ波集積回路試作の思い出 ~その2. ミリ波2値FSK方式無線機の変調指数
1985年ごろ開発した40GHz短距離デジタル無線装置は、顧客より官庁の開通試験時に際し、FSKの変調度の説明を求められた。
本装置は、デジタル信号、アナログ信号を共通でFM変調できる線形変調回路を用いている。
旧来の試験信号の音声多重信号やNTSC映像信号とは異なり、デジタル信号であるから帯域制限フィルタを通過した信号で変調する。
そのため、帯域外放射レベルが占有帯域規格内であることを説明する必要があった。
今ではスペクトラムアナライザにより、帯域外放射電力(99%値等)を自動測定できるので説明容易であるが、当時は実績がなく、ランダムパターンのデジタル信号によるFSKの帯域外放射レベルを変調指数に置き換えて説明した
Antennas: Design, Application and Performance
Introduction
This application note is intended for designers who are incorporating RF into Part 15-compliant designs. It is designed to give the reader a basic understanding of an antenna's function, operational characteristics, and evaluation techniques. It will also briefly touch on design considerations for the three most common low-power antenna styles: the whip, helical and loop trace.
https://linxtechnologies.com/wp/wp-content/uploads/an-00500.pdf
Understanding Antenna Specifications and Operation
Introduction
The antenna is probably the most overlooked part of an RF design.
The range, performance, and legality of an RF link are critically dependent upon the antenna. However, it is often left until the end of the design and expected to fit into whatever space is left, no matter how unfavorable to performance that location may be. Many of these designs will have to ultimately accept degraded performance or go through multiple redesigns.
https://linxtechnologies.com/wp/wp-content/uploads/an-00501.pdf
Sub-6 Cellular LTE/5G NR Frequency Band Guide
5G cellular, or 5G NR, supports two frequency ranges, FR1, from 410 MHz to 7125 MHz, and FR2 from 24.45 GHz to 52.6 GHz. The FR1 range, also referred to as "Sub-6," generally overlaps LTE cellular frequencies. The LTE/5G frequency band chart combines the 3GPP LTE and Sub-6 5G bands into a common table for easy reference and application.
https://linxtechnologies.com/wp/wp-content/uploads/sub-6-cellular-lte-5g-nr-frequency-band-guide.pdf
RF-LAMBDAよりオススメ製品の新着情報です。
●
●
●
WR12 反射型同軸 SP2T スイッチ
Bandwidth Frequency: 60-90 GHz
Insertion Loss: As low as 4.5 dB
Isolation: As high as 35 dB
Switching Speed: 100 ns
●
30 - 90 GHz 吸収型同軸 SP2T スイッチ
Bandwidth Frequency: 30-90 GHz
Insertion Loss: As low as 14 dB
Isolation: As high as 25 dB
Switching Speed: 100 ns
●
密閉型広帯域同軸アイソレータ
Bandwidth Frequency: 6-18 GHz
Gain: 50 dB
Noise Figure: 1.2 dB
Isolation: -50 dB
Saturated Output Power (Psat): 17 dBm
ERZIAよりSSPAの新着情報が入りました。
DC - 100 GHz ハイパワーアンプ
コチラ⇒参照
Marki Microwaveより4逓倍器の新着情報が入りました。
21 - 56 GHz Amplified 4F Multiplier
シリーズ : マイクロ波発振器周波数安定方式 ~その1.
マイクロ波発振器周波数安定方式は種々あるが,筆者が開発に関係した1960~1980年代では、(1)水晶共振子による発振器を源信とする逓倍方式(2)水晶発振器を基準として位相比較器、電圧制御マイクロ波発振器を組み合わせた位相同期方式(PLL)(3)高Q共振器付き直接発振方式である。
筆者が企業に入社(1962年)して最初の開発を担当したのが(1)水晶共振子による発振器を源信とする逓倍方式の2000MHz帯FM多重無線装置用局部発振部で、2000MHz帯最終出力は1Wであった。当時の半導体デバイスの能力ではかなり高い目標だった。しかも要求周波数安定度も高く、45MHz帯の水晶発振器を源信に2000MHzまで逓倍する回路形式だった。オーバートーンの水晶共振子による発振器からの開発だった。逓倍段は、×3、×4、×4 ですべて高出力逓倍用バラクタを使用し、各段はアイドラ回路という共振器を付け高効率を図った。中間段には、当時としては最高レベルのシリコン高出力トランジスターを使用した135MHz帯10W増幅器を設けた。開発試作を経て、製品化し、各地の無線局に納入運用された。その後、2GHz帯受信局部発振部にはスッテプリカバリダイオードによる高次逓倍器も実用化された。これはダイオードの大変鋭いスイッチング特性を利用し、アイドラ回路なしで10次以上の高調波を発生でき、最終出力段のフィルタを通して、受信ミキサを励振する。
Sage Millimeter ⇒ Eravant 社名変更のお知らせ
3月2日より Sage Millimeter は Eravant に社名変更しました。